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ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) ![]() 価格: 987円 レビュー評価:4.0 レビュー数:8 と私は思います。なぜ皆さん「SFとしては」と注釈をつけるのか?と頭をひねってましたが、これがハヤカワSFから出てるからか・・・・。私は「夢の文学館」(?)から出ていたハードカバーで読んでるので始め児童文学としてとらえてました。「トムは真夜中の庭で」等の系譜だと。「・・としては」論を飛び越えてウィリスは一級のストーリーテラーだと思います。自身で書いているように「絶望的な状況でそれでも果敢に状況を打開すべく努力する人たちを描きたい」そうですが、この人の得意な手法のひとつが思惑があっちこっちで行き違って右往左往するドタバタなので人によっては冗長と思われるかも。私は鳴り響く鐘の音に収斂するラストが好 |
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犬は勘定に入れません 下―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (3) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-7) ![]() 価格: 903円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 ’04年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第4位、「このミステリーがすごい!」海外編第9位。 また、ヒューゴー賞、ローカス賞をはじめ、各国のSF賞に輝いた、SFと本格ミステリーを融合させたタイムトラベル・ユーモア大作である。 2057年、オックスフォード大学の史学部大学院生の‘僕’ことネッドはコヴェントリー大聖堂再建計画のため、「主教の鳥株」という花瓶探しのため、20世紀と21世紀を行ったり来たりさせられていた。ついに過労で倒れた‘僕’は、休養という名目で1988年のヴィクトリア朝へと派遣される。しかし、‘僕’は、本人も知らぬ間に、時空連続体 |
リメイク (ハヤカワ文庫SF) ![]() 価格: 693円 レビュー評価:3.5 レビュー数:4 スポーツにしても音楽にしても映画にしても、膨大な資金と大きな市場を相手にしてエンターテインメントとして消費している。さらにそれをビジネスとして全世界に輸出することで、世界をアメリカのルールで支配して傘下に取り込もうとしている。世の中、自分で作ったルールで自分が勝てる勝負をする奴が一番強い。 この小説は古き良き時代から、巨大産業になった最近までのハリウッド映画の名作、名セリフを散りばめた、映画マニアが踊り出しそうな作品だ。どっぷり浸ることができる。 溢れるほどの名セリフと映画タイトルの中に埋もれているが、ネタとなったアイデアもなかなか秀逸である、これは言い忘れてはならない。ストーリー自 |
マーブル・アーチの風 (プラチナ・ファンタジイ) ![]() 価格: 2,100円 レビュー評価:4.0 レビュー数:4 コニー・ウィリスの短編作品を日本オリジナルで編んだもの。 編・訳は大森望。 ウィリスの小説の特徴として、人の話を聞かない登場人物と、 嫌味を感じない程度のペダントリーが上げられると思うが、 特に短編ではそれが際立っているように感じる。 登場人物も、主要男女を軸に展開されており、 正直なところ物語の区別がつきにくい。 この短編集はウィリス本人ではなく第三者によって編まれているから、 短編作家としてのウィリスについてどう評価したらいいか正直わからなかった。 ただ、ちょっと損を |
わが愛しき娘たちよ (ハヤカワ文庫SF) ![]() 価格: 1,008円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 表題作の「わが愛しき娘たちよ」、衝撃です。怖いよー、怖かったよー(涙)。 短編集なんですが、本編の前に作者自身による前書き的なことが書かれてます。 うん、ある意味リッチで楽しめるな。その前書きとあわせて読むと、恐ろしさ倍増です。 って、言ってもグロテスクとか、人殺しあるとか、そういう系の怖さではないんです。 精神的にくるってやつです。 精子を機械に出し、養育費を出せば、何の責任も無く、 自分の子供をこの世に送り出せる。 家庭を持つ必要も無い、面倒も無い。子供の将来に悩む必要も無い。 |
ヘミングウェイごっこ (ハヤカワ文庫SF) ![]() 価格: 735円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 ヘミングウェイの贋作作りをめぐるコンゲーム小説っぽく始まりますが、すぐにパラレルワールドを舞台にしたSFにどっぷりと漬かっていきます。 寝ぼけた頭で読んだのが悪いのか、最後はすっかり置いてきぼりにされ、訳が分かりませんでした。 自分の理解力を棚に上げていわせてもらえば、自分のイメージしていることを文章化するだけの力量が作者に無いんじゃないの?って気になります。 |
センチュリー・オブ・ザ・ダムド (ハヤカワ・ミステリワールド) ![]() 価格: 1,680円 レビュー評価:3.0 レビュー数:2 デビュー以前の日本ホラー小説大賞最終候補作品を改稿した作品。改稿前の作品を知らないが、最近の戸梶作品に比べ抑制が効いた文体構成になっている。 世界で多発する「ワンアイズバニッシャー」(片目を抉り出し失踪する人々)事件をベースにして、香港マフィアで失踪したロニー、それを追うトニー、FBIのマクマウド、霊能者のニーナなどの物語が進み収束する。 冒頭、作中の所々にロニーの幸せな子供の頃のシーンが挿入され、戸梶作品に欠かせない残虐なシーンでささくれだつ気持ちを静めている。エンディングもロニーの記憶で終わる。 物語を進める登 |
マキノノゾミ (1) 東京原子核クラブ (ハヤカワ演劇文庫 16) ![]() 価格: 840円 レビュー評価:3.5 レビュー数:5 これは? と思う人のために書いておくが、マキノノゾミの芝居というのはだいたいが通俗もので、これもその例に漏れない。もちろん、通俗劇というのはあっても構わないのだが、このあたりになると、三谷幸喜とともに、その辺の境界があいまいなまま通用しているということが問題で、読売文学賞というより、菊田一夫演劇賞のほうがふさわしいだろうと思う。 |
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 ![]() 価格: 2,940円 レビュー評価:4.5 レビュー数:25 この本の全てをしゃぶりつくすにはどれだけの教養が必要なのでしょうか。 ストーリーの面白さは他の方々のご指摘通りで言うまでもありませんが、ありとあらゆる所に散りばめられた文学、歴史の知識のボリュームに圧倒されました。テニスンとかワーテルローの戦いとか、シェークスピアとかロンドン大空襲とか、ヘロドトスとかラテン語とか…もっと知っていたらもっともっと楽しめるはず。読みながらニンマリできる部分を一ヶ所でも増やしたい!つい、そんな気分にさせられました。 知的刺激で興奮したい時にぜひお薦めです。SFファン、ミステリーファンのみならず、英文学や歴史に詳しい方にも |